今回女声コーラスしなののイタリア演奏旅行のお話があったとき、私が今まで何回かヨーロッパに行った中で、まだ一度も足を踏み入れていないイタリアに一緒に行ってみたいと思った。歳を重ねるごとに徐々に遠出することが億劫になり、まして海外はもういいか、と思っていた矢先なので、自から行ってみようと思った自分に驚いた。そして好きな写真を思う存分撮ろうと思った。
幸い宮澤秀治さんと大寺誠博さんが同行し写真やビデオを撮ると聞き、気楽に気ままに撮ればいいと考えた。ところがいざその場に行けばバチバチと撮りまくる始末!帰ってみれば2台合わせて4000枚以上のカット数になった。宮澤さんに聞けば、やはり2500枚以上だと云う。この中から気に入ったカットを取り出し、ホームページの欧州見聞録に載せる作業を、どんな基準でどのような形のものにしようか思案した。が、ページを開くと、その時の空気を感じ取ることができればいいと取り組みはじめた。特にフィレンツェで見た本物のミケランジェロ、ラファエロ、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は、ここを見る度に感動を覚える。