ミラノ・スカラ座
公国立スカラ新劇場(Nuovo Regio Ducal Teatro alla Scala)の名で1778年8月3日に落成、イタリアオペラ界の最高峰とされている。スカラ座は数々の著名なオペラの初演の舞台となった。プッチーニの代表作である蝶々夫人やトゥーランドットはスカラ座で初演されている。中でもスカラ座の歴史と強いつながりがあった作曲家と言えば、ジュゼッペ・ヴェディ(1813~1901)である。イタリア人の強い愛国心を掲げて作り上げられたオペラ「ナブッコ」(1842年)により、オペラ自体がイタリア国民に定着、そしてスカラ座とそのイメージが一体化した。
1943年の空爆により、破壊されたスカラ座は終戦翌年の1946年、ほぼ全体が再建され、アルトゥーロ・トスカニーニ指揮によりオープニングコンサートが開かれた。