カノラ芸術祭は1994年12月に第一回の演奏会が開かれた。カノラホールが開館した当時はホール中心の組織はなく、岡谷市音楽協会がその立場にあった。私は開館記念「第九」、翌年の一周年記念「第九」のバスパートリーダー、1991年の渡邊暁雄追悼演奏会「フォーレ・レクイエム」では合唱指揮者として、岡谷市音楽協会所属の岡谷合唱団の一員で協力した。
「ホールと市民団体がチームとして機能すべきだ」との気運が高まり、「カノラ芸術祭」としてスタートしたのは、1994年(平成6年度)の第一回カノラ芸術祭「第九」演奏会からだった。カノラ芸術祭としての演奏会は2010年(平成22年度)第9回の第三回オペラ「御柱」公演までだった。2013年に行われた、ホールが行ってきた独自の「緑と湖のまち音楽祭」の第7回演奏会『武井武雄の世界を歌おう』という企画に吸収された格好で、カノラ芸術祭合唱団の名前が地上の祭合唱団になっている。その後、2014年、2015年に開かれた、武井武雄の世界を歌おう『地上の祭』演奏会(於:横浜みなとみらいホール)、岡谷市政80周年記念第4回オペラ「御柱」公演まで、ほぼ30年にわたり技術部員として参加させて頂いた。技術部以外での協力と言えば、2013年の『地上の祭』の楽譜作成、2021年のオペラ「御柱」ヴォーカル譜2021年校訂版の作成に携わったことだ。詳しくは「本を作る」のページを見て頂きたい。 武井武雄『地上の祭』 『御柱』ヴォーカル譜