近代日本歌曲選集「日本の心を歌う」

━━━ 信時潔の歌曲


  •  なぜ私の記憶の中に「海ゆかば」のメロディーがあるのかは、全く解らないが、なぜか気になるメロディーとして残っていた。それが信時潔という大正から昭和にかけて活躍した作曲家であることを知ったのは近年になってからのことである。またこの曲によって多くの若者が戦場に送られていったことも知った。このことで戦後歌唱が禁じられたと言うことも、また、彼自身が作曲活動を自粛してしまったことも知った。しかしこの旋律は不思議に魅力ある物として私から離れない。多くの日本歌曲がある中で信時の曲は一つの大きな特徴がある。それが弱起(アウフタクト)であり、それが私の感性に共鳴するのかも知れない。海ゆかばの《ウ》は四拍目で始まる。
 

━━━ 「内容」 ━━━ 

  • 「沙羅」 清水重道=詩 信時 潔=曲
  • ① 丹澤

  • ② あづまやの
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③ 北秋の

  • ④ 沙羅
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⑤ 鴉
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⑥ 占ふと
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⑦ 行々子
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⑧ ゆめ
  • 「小倉百人一首より」  信時 潔=曲
  • ⑨ 月見れば  大江千里
  • ⑩ 久方の   紀 友則
  • ⑪ 花の色は  小野小町
  • ⑫ 淡路島   源 兼昌
    ⑬ 長からん  待賢門院堀川
  • ⑭ 逢ふことの 中納言朝忠

  • ⑮ 人はいさ  紀 貫之
  • ⑯ ほととぎす 後徳大寺左大臣
  • 歌曲集「鶯の卵」  信時 潔=曲
  • ⑰ 絶句   杜甫   土岐善麿訳詩
  • ⑱ 示諸生  廣瀬淡窓 土岐善麿訳詩
  • ⑲ 鹿柴   王維   土岐善麿訳詩
  • ⑳ 張節婦詞 高青邱  土岐善麿訳詩
    歌曲        信時 潔=曲
  • ㉑ 茉莉花  蒲原有明 詩
  • 日本歌曲
  • ㉒ 母    竹久夢二 :詩 小松耕輔 :曲
  • ㉓ 平城山  北見志保子:詩 平井康三郞:曲
  • ㉔ 叱られて 清水かつら:詩 弘田竜太郎:曲
  • ㉕ 出船   勝田 香月:詩 杉山長谷夫:曲
  • ㉖ 小諸なる古城のほとり
  •         島崎藤村:詩 弘田竜太郎:曲

 
尚、このCDはあくまで個人的なものであり、自己鍛錬の道具として使用するものですので、差し上げたりお譲りすることはご辞退申しあげております。