仏画

 生かされて日々幸せの絶頂にあって、呼吸させて貰っている。此のことは間違いない事実だ。天国とか極楽とか浄土とか云う有難い別天地は此の時、此の處の他に無い。現世即、彼岸蓮華の国を願って精進したい。どんなに丹精込めた絵も、やがて大地に帰って行く。絵の命ははかなく自然の輪廻の一こまに過ぎない。