『岡谷合唱団創立50周年記念CD』
 「情熱・感動・未来」岡谷合唱団は平成15年(2003)6月に50周年を迎えた。昭和28年(1953)6月に発足、以来初代会長故薩摩光三先生の「継続は力なり」 という励ましに後押しされ、50年間ひたすら歌い続けてきた。平成16年(2004)2月に50周年の記念事業としての演奏会と祝賀会を盛大に行うことができた。引き続いてもう一つの記念事業であるCD制作を企画し、制作に当たってきたが、12枚にわたり、合唱団の音の集大成ともいえるCDを完成することができた。演奏してきた曲はのベ4000曲を下らないが、厳選に厳選を重ね、主に定期演奏会を中心として、三人の指揮者のそれぞれ特徴ある演奏を、指揮者ごとに収録した。尚、1972年から5回にわたり参加した「知られざる名曲をたずねて演奏会」の音や、コンクールの実況音は、団員であった故石野博一氏の貴重な「音のライブラリー」を、奥様のご快諾を得、全巻お借りできたことによるものと、深く感謝申し上げる。また12枚CDすべての盤面、パンフレットの表紙には団員である小口晶子さんの油絵を使用させていただいた。盤面印刷は日本文化精工株式会社の清田氏に多大なご協力を頂いた。
 一口に50年と云っても、前半期には音を収録する機器がなく、このCDの最も古い音は、昭和43年(1968)10月20日名古屋で行われた中部合唱コンクールのものである。それ以前のものは録音状態や、テープの保存状態が悪く、残念ながらCD化できなかった。当時の機器は、ドルビーシステムのない初期カセットデッキのほか、38吋2トラックオープンデッキであり、今や過去の遺物として取り扱われているもので、古い機器を整備して再現された音の中には、若干のザラつきやヒスノイズやワウフラッターが気になるものもあるが、団の歴史にとって大変貴重なものであり、その点はあらかじめ了承していただきたい。また、再生カセットデッキは、中部クリエイティヴの藤沢氏より、最も信頼できる機器をお借りすることかできたことを明記し、深く感謝申し上る。

  • 使用機器  :   カセットデッキ    SONY K333ESA
  •         DAT デッキ         SONY DTC-1500ES
  •         38×2 Openデッキ TEAC X-2000R
  •         D・O・Processor  ONKYO SE-U55
  •         P・C      Power Mac G4
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    • 〈上巻〉

    •   指揮=渡辺功
    • ① ブラームス
      • 「ドイツレクイエム」1972.8.27
    • ② 「山に祈る」1974
    •   「筑後川」1975
    •   「島よ」1979
      ③ 「旅」1976 
    •    ハイドン「四季」抜粋1977
      ④ 全日本合唱コンクール 中部大会〜全国大会
    • ⑤ 「知られざる名曲を訪ねて」
        • 2・3・5・9 第17回のみ(指揮:関屋晋)
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    •   指揮=関屋晋  
    • 〈下巻〉
    • ⑥ ウィーン・ハンガリー演奏旅行 1982
    • ⑦ 「コタンの歌」1983
    •   「クレーの絵本(1)」1986
    •   「鳥の歌」1988
      ⑧ 「祈りの虹」1986
    •   「風に鳴る笛」1989
    •   「幼年連祷」1990
      ⑨ 「こまどりをころしたのだれ」1987
    •    ブラームス「愛の歌」1988
      ⑩ 「バッハモテト3」1986
    •   「おらしょ」2004
    •   「小さな空」2004
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    •   指揮=佐原武
    • ⑪ 「季節へのまなざし」1992
    •   「地平線のかなたへ」1994
    •    ラター「Gloria」1994
    • ⑫ 「美しいものについて」1987
    •   「夢見たものは」1998